対応業種

産業機械

特徴

  • 大型装置・設備向け。強度・耐食性・加工性のバランスが求められる
  • フレーム・治具・架台など多用途

よく使われる材料

  • A5052:板金・中強度・防錆性
  • A6061(T6):強度・耐食・機械加工のバランス
  • A5083:高強度で溶接構造物に強い
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製造機械(生産設備)

特徴

  • クリーン性・耐薬品性・軽量化などが重視される
  • 自動搬送・治具・ガイド部品が多い

よく使われる材料

  • A6061 / A6063:構造フレーム・押出材
  • A5052:カバー・板金
  • A2017(ジュラルミン):摺動部品(強度必要箇所)
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精密機械

特徴

  • 精度・平面度・加工安定性が重要
  • 軽量で剛性が求められる

よく使われる材料

  • A5052:安定した板材精度
  • A6061(T6):機械加工性が良く強度も確保
  • A7075:高負荷・剛性が必要な精密部品
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電子機器(電子部品装置)

特徴

  • 放熱性が重要
  • 小型・軽量設計が多い

よく使われる材料

  • A1050 / A1100:放熱板・シールド(熱伝導性)
  • A6063:ヒートシンク(押出放熱フィン)

繊維機械

特徴

  • 回転部品・摺動部品が多く耐摩耗・軽量が必要
  • 張力・負荷がかかる部品が多い

よく使われる材料

  • A2017 / A2024:高強度が必要な機構部
  • A7075:高負荷回転部に最適(軽量+高強度)

医療機器

特徴

  • 清潔性・耐薬品性・軽量性が重要
  • 小型精密部品が多い

よく使われる材料

  • A5052:カバー・筐体
  • A6061:治具・精密部品
  • A7075:強度が必要な小型機構部

測定機器

特徴

  • 形状精度・寸法安定性が最重視
  • 内部応力の少なさが重要

よく使われる材料

  • A6061:機械加工性・安定性
  • A5052:板材精度が良い
  • MIC6(鋳造プレート):反りが極めて少ない基準板用

建機(建設機械)

特徴

  • 耐久性・耐候性・耐振動性が重視
  • 強度と軽量化のバランスが必要

よく使われる材料

  • A5083:高強度・耐腐食・溶接構造向け
  • A6061:フレーム・ブラケット類
  • A5052:カバー・板金部品

半導体装置

特徴

  • クリーン性・耐薬品性・寸法安定性が最重要
  • 超精密加工が多い

よく使われる材料

  • A6061(T6):最も使用される
  • A5052:筐体・カバー
  • A7075:強度が必要な構造部
  • A1050 / A1100:薬液配管部(耐薬品性)

自動車関係

特徴

  • 軽量化・耐食性・剛性が重要
  • 試作部品・治具が多い

よく使われる材料

  • A5052:車体カバー
  • A6061:機械加工部品
  • A7075:高強度・サスペンション系試作
  • A3003:熱交換器系

大学研究室(研究開発用途)

特徴

  • 少量多品種・試作が多い
  • 強度・軽量・加工性など用途によりバラつきあり

よく使われる材料

  • A6061:万能でどの研究でも使われる
  • A5052:カバー・板金
  • A7075:機械強度が必要な実験装置
  • A1100:電子実験のシールドなど

ロボット機器

特徴

  • 軽量化・高剛性・耐疲労性が重視
  • 運動制御に影響するため寸法精度が重要

よく使われる材料

  • A7075:アーム・リンク(軽量+高強度)
  • A6061:筐体・フレーム
  • A5052:カバー